COLUMN
2019.01.03 更新
カラフルな宝石というと貴方はどんな宝石を思い浮かべるでしょうか。
今回ご紹介するトパーズは、まさにカラフルな宝石と呼ぶにふさわしいカラーバリエーションがあるのです。
思わずジュエリーコレクションに加えたくなるような、トパーズの魅力をたくさんお届けします。
目次
トパーズというと蜂蜜色の宝石を思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし、トパーズのカラーバリエーションはとても多く、無色のクリアなものからブルーまで多岐にわたります。
これらは無色のトパーズが育つ過程で鉱物を取り入れたことで色を帯びたものもあれば、熱処理によって色を人工的に出したものと2種類あります。
初見で見分けることは難しいですが、一般的に産出量の少ない「ピンクトパーズ」「ブルートパーズ」「グリーントパーズは」熱処理をしたものが多く流通しています。
そういう意味では、クリアなトパーズのほとんどは熱処理をしたものがジュエリーショップやアクセサリーショップに並ぶので、クリアなままのトパーズは見る機会が少ないかもしれませんね。
トパーズを語るにあたって欠かせないのが「インペリアルトパーズ」です。
imperialとは「荘厳な~」という意味を持つので、それだけ美しいトパーズとして極わずかのトパーズがこのように呼ばれます。
一般的にインペリアルトパーズとしてジュエリーショップでよく目にするのは、オレンジとピンクが混ざったようなほのかに薄いシェリー酒のような色味のものです。
しかしながら、シェリー酒に色の段階があるのと同様に、インペリアルトパーズも明確な色が決まっているとは言えません。
インペリアルトパーズとするかは、トパーズに含まれる水酸基(OH)の割合で判断しているため、必ずしもシェリーカラーであるかが判断基準とはならないのです。
そのため中には薄いパープルやイエローのトパーズをインペリアルトパーズとして紹介しているジュエリーショップもあります。
また、ブルーカラーのトパーズも昨今では注目を集めています。
天然のブルートパーズはジュエリーショップやアクセサリーショップに並ぶことは少なく、ほとんどが熱処理を施しています。
人の手を加えているにもかかわらず、ブルートパーズに人気がある理由はその種類の多さにあります。
澄んだ空の青を写したかのような「スカイブルートパーズ」
まるで海の青を思わせる「スイスブルートパーズ」
艶のある深い青が魅力的な「ロンドントパーズ」
天然のものに加えてこの3つが代表的なブルートパーズですが、元々の宝石の素質や熱の加え方によって、青の濃淡が変わります。
そのため、3つに分類されてはいるもののブルートパーズのカラーはグラデーションのように数多く存在するのです。
トパーズの和名は黄玉(おうぎょく)と呼ばれており、実は滋賀県や岐阜県などの日本でも産出される宝石です。
今でこそパキスタンやナイジェリア、ロシアなど海外での産出がメジャーとなっていますが、昔は日本が海外へトパーズを輸出していた記録もあるほど、大きさもあり質の良いトパーズが産出されていました。
色々な言い伝えを持つトパーズですが、現代でいう伝説、いわゆる口コミで「是非とも一生に一度は見るべきトパーズ」があると言われています。
その一つがロンドン自然史博物館にある9381カラットのブルートパーズです。
9381カラットというと、質量にしておよそ2kgなので小型犬と同じ程度の重さということです。
しかもこのトパーズは原石のままではなく、カットされた状態で展示されているので、その美しさは筆舌しがたいほどのクオリティとしか言いようがありません。
そのほかでは、アメリカのスミソニアン国立自然博物館にある「アメリカン・ゴールデン・トパーズ」も有名なトパーズです。
こちらのトパーズの見所は、ロンドン自然史博物館にあるブルートパーズの約2倍の重さ、約4.5kgというボリュームにあります。
どちらのトパーズもジュエリーやアクセサリーに加工するにはもったいないほどの圧倒的なトパーズです。
海外に行かれる機会がある際は是非、一生に一度は見るべきトパーズに会いに行ってみてはいかがでしょうか?
トパーズの由来は諸説ありますが、パワーストーンとしての意味合いではギリシャで伝わっている由来がしっくり来る方が多いのではないでしょうか?
ギリシャ語では「探し求める」という言葉を『topazos』と言います。
そのため、トパーズには明るい未来、豊かさなど様々な幸せを探し求める方のお守りとしてぴったりなのだそうです。
人生の転機を迎えたり、新年のスタートをする時などに出会ったトパーズのジュエリーやアクセサリーは、きっと道標となってくれるでしょう。
トパーズは硬度:8と比較的丈夫な宝石ですが、ぶつけた角度によってはひびが入ってしまうこともあります。
そのためアクティブな活動をする際は外しておく方が安心です。
また、トパーズによっては熱処理を施すことをご紹介しましたが、逆に言い換えれば熱によって変質する可能性もあるということです。
例えばブラウンカラーのトパーズでも紫外線を長時間浴びてしまうと退色するという報告もあります。
熱処理を加えたものはもちろん、天然のトパーズもあまり紫外線は良い影響はないので初夏から夏にかけて紫外線量が増える季節はトパーズの保管にも注意しましょう。
トパーズは海外ではもちろん、日本国内でもジュエリーの定番として親しまれてきた宝石です。
結婚の節目にダイヤモンド婚式やサファイア婚式がありますが、トパーズは結婚16年を迎える節目として「黄玉婚式」のモチーフとされています。
今まではトパーズ=イエローというイメージを持つ方が多かったかもしれませんが、現在ではブルーやシャンパンカラーなど様々な色のトパーズを選ぶことができます。
女性にぴったりな可愛らしい色から、男性に似合う渋みのある色まで選べるので、結婚の節目はもちろん初めてペアのアクセサリーやジュエリーを持つカップルの方にもおすすめです。
また、トパーズといえば11月の誕生石であることも有名ですね。
一昔前までは11月の誕生石として紹介するトパーズは、イエローカラーの宝石がメインでした。
しかし、現代では多くのジュエリーショップやアクセサリーショップがカラフルなトパーズ達を11月の誕生石として紹介しています。
トパーズは色の濃淡にもそれぞれ違いがあるので、若い方から年配の方にまで似合うカラーを見つけることもできます。
そのためトパーズは11月生まれの方へのプレゼントだけではなく、就職祝いや敬老の日などのプレゼントとしてもおすすめできる宝石なのです。
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