COLUMN
2019.10.10 更新
今回ご紹介するフローライトはカラーバリエーションや質によって入手難易度が大きく変わることをご存知でしょうか?
フローライトをあしらったジュエリーやアクセサリーを考えている方におすすめしたいカラー別入手難易度のほか、フローライトに関わるエピソードを今回はお届けします。
目次
宝石の由来といえば伝承や外見を表す単語が多いものですが、フローライトに関しては科学現象が由来となっている面白い宝石なのです。
そんなフローライトの詳しい由来や独特なバリエーションについてご紹介したいと思います。
フローライト、和名の蛍石(ほたるいし)という名称にはそれぞれちゃんとした由来があります。
どちらの由来もフローライトの持つ特性にちなんだ面白いものです。
まずフローライトという名称ですが、フローライトには鉄鉱石を溶かしやすくする性質が関わっています。
鉄鉱石を流動性のある液体へ変えることがラテン語の「fluere」「fluo」(流れる)と結びつき、フローライトの語源となったそうです。
そして蛍石という名称はフローライトの欠片を燃やすと発光する性質がまるで闇夜で光る蛍のように見えることが由来になっているという説があります。
そのほかには紫外線に当てることで蛍光する種類のフローライトがあるので、この蛍光減少も蛍石の由来の一つと言われています。
フローライトにはカラーバリエーションが複数あることも有名ですが、そのカラーバリエーションが合わさることで独特な表現が浮かび上がります。
そのため単色以外にこのようなバリエーションもあるのです。
基本的にどの種類のフローライトでもジュエリーショップやパワーストーンショップで見ることができます。
ひとつひとつが違う魅力を持っているので是非見比べてみることをおすすめします。
フローライトの主な産地はアメリカ、イギリス、中国などです。
全体の産出量から見ると中国産のフローライトが年々トップシェアを占めています。
ただし、フローライトはその他の地域でも産出されることがあります。
もちろん日本も例外ではなく、岐阜県で実際にフローライトを採掘できる場所もあるのです。 ※私有地のためガイドの同行必須。
必ずしもジュエリーとして通用するレベルのフローライトが出るとは限りませんが、工夫やデザイン次第ではフローライトをあしらったオリジナルのアクセサリーを作ることができるかもしれませんね。
フローライトは硬度:4と硬度は低い宝石かつ、へき開性という性質を持っています。
そのため強い衝撃を与えてしまうと一定の方向に割れてしまう可能性があるので取り扱いには注意が必要です。
ピアスやイヤリングなどのアクセサリーであればそんなに衝撃がかかることはないかと思いますが、ネックレスや指輪などはうっかりぶつけてしまうことがないよう気をつけましょう。
そのほかでは紫外線や水分もフローライトの色を変色(退色)させてしまう可能性があります。
はずした後は必ず柔らかい布でやさしくふいて、直射日光を防ぐためにもジュエリーボックスにしまうように心がけましょう。
フローライトの宝石言葉には「記憶力UPが期待できる」というものがあるそうです。
そこでパワーストーンショップを中心にこのようなキーワードを紹介していることもあります。
実際にカラーセラピーでそういった効果が期待できるのは「青」や「黄色」と言われています。
例えばブルーフローライトやイエローフローライトをあしらったアクセサリーやジュエリーがおすすめということですね。
そのほかにフローライトの持つ宝石言葉にはこういったキーワードもあるようです。
ネガティブな感情へのアプローチに関しては「緑」、リラックス効果に関しては「紫」「青」も良いそうです。
カラーバリエーションがあると迷ってしまうという方は是非、参考にしてみてくださいね。
カラーバリエーションのあるフローライトですが、入手しやすいものとそうでないものがあります。
そこで代表的な5つのカラーバリエーションを中心にご紹介しますので、フローライトをあしらったジュエリーを選ぶときの参考にしてみてくださいね。
春に咲く花のように鮮やかな黄色いフローライトは主に「イエローフローライト」「ゴールデンフローライト」などの名前で市場に流通しています。
薄い黄色から濃い黄色と幅広い濃淡がありますが、基本的にジュエリーとして用いられるのは色鮮やかな黄色をしたフローライトです。
例えばパワーストーンショップなどでは、若干色の薄いフローライトを使った丸玉のブレスレットやペンダントといったアクセサリーを販売しているお店もあります。
黄色が濃いフローライトを探すならジュエリーショップ、いろんな濃淡のフローライトを探すならパワーストーンショップなどを中心に探してみると良いでしょう。
緑色のフローライトはまさに定番カラーといっても良いでしょう。
そのためジュエリーショップでもパワーストーンショップでも見つけやすいカラーと言えます。
昨今ではハンドメイド作家の方がアクセサリーのメインとして扱うこと多いカラーです。
そして緑色のフローライトにはネオンカラーに近い緑や淡い緑などのバリエーションがあります。
色の濃淡だけでなく、明度や彩度を楽しむことができるのも特徴の一つです。
中にはパライパトルマリンやエメラルドに一見見間違えるような綺麗なフローライトもあります。
それにもかかわらず他の宝石と比べてリーズナブルなお値段が多いので、ピアスとネックレスのセットなどのようにジュエリーを揃えてプレゼントしたいという方にもおすすめのカラーです。
同じ寒色系でも緑色とはまた違った印象を持つのが青色のフローライトです。
こちらも黄色のフローライトと比べれば、ジュエリーショップでもパワーストーンショップでも見つけやすいカラーです。
基本的にはブルーアパタイトのようなカラーが多いですが、カイヤナイトの深い青を思わせるフローライトもあります。
中にはブルーとグリーンの中間のような色のフローライトも「ブルーフローライト」として販売されていることがありますが、具体的な線引きは決まっていないので販売店の裁量によるところが大きいようです。
一見アメジストにも似ている紫色のフローライトですが単色のもの以外に、緑と紫のバイカラーや無色と紫のバイカラーなどもあります。
紫は特にこういったバリエーションが出やすく、例えば紫から青にかけてのグラデーションを持つフローライトは、まさに紫陽花の宝石といっても良いでしょう。
ジュエリーショップで見かけるようなバイカラーのサファイアなどは比較的高価なものが多いですが、フローライトの場合はバイカラーでもリーズナブルなお値段で手に入れることができます。
寒色系のカラーが産出されやすいフローライトですが、実はピンクカラーも産出されます。
ピンクカラーのフローライトは優しい色合いのものが多いですが、稀にはっきりした色味のものが産出されることがあります。
そのため、濃いピンクでありながらも透明度の高い質の良いフローライトはジュエリーショップでも稀少な部類に入ります。
とは言ってもピンクカラーといえば女性にとっての人気カラーです。
カップルでベアアクセサリーを持つのであれば女性にピンクフローライト、男性に別カラーのフローライトであわせたデザインもおすすめです。
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