COLUMN
2019.07.18 更新
パワーストーンお手入れ誕生石カラーバリエーションコーラル珊瑚
珊瑚(サンゴ)は3月の誕生石として有名な宝石ですが、世界各国でお守りとしても愛され続けてきた宝石でもあります。
今回は珊瑚(サンゴ)にまつわるエピソードやそのカラーバリエーションの素晴らしさについてまとめてみました。
白から薄桃色、赤から深紅までカラーバリエーション豊かな珊瑚(サンゴ)をあしらったジュエリーを楽しみましょう。
目次
コーラル(和名:珊瑚)は日本でも海外でも古くから「お守り」として伝えられてきた宝石です。
とはいえ国によってそのエピソードには様々なものがあります。
そこで珊瑚にまつわるいろいろなエピソードや由来からご紹介しましょう。
例えば珊瑚にまつわる有名な海外のエピソードといえばギリシャ神話があります。
見たものを石像に変えてしまう怪物メデューサを英雄ペルセウスが倒した際、メデューサから流れた血の雫(もしくは共のペガサスから流れた血など諸説あります)より珊瑚が生まれたというものです。
ちなみにコーラルという名前のルーツも古代ギリシャ語で珊瑚を意味する「korallion」から派生したと言われています。
もし、このコーラルという呼び方が広まらなければコーラルピンクという言葉は生まれていなかったかもしれません。
そのほかにも古代ローマでも戦いのお守りとして戦士が身につけていたエピソードや火災を避けるお守りとしていたエピソードも残っています。
また、珊瑚はその色から血液をイメージさせるものとして、女性や子供が健康のお守りとしてアクセサリーにすることも多かったようです。
珊瑚は日本で産出されることもあって、仏教の七宝の一つに数えられていることも有名です。
そのため、珊瑚は昔から交易品や装飾品として私たちの生活に恵みをもたらす宝石でもありました。
ただ、海外ではお守りやアクセサリーとして広まっていた珊瑚でしたが、日本では珊瑚が汗で変質する性質で健康状態を調べるという使い方もされていたそうです。
ちなみにコーラルの由来は古代ギリシャが始まりでしたが「珊」には海に棲む虫(珊瑚虫)の骨格が集まってできた玉という意味を持ちます。
漢字もその玉をひもで結ぶという成り立ちで生まれたそうです。
そして「瑚」は祭の時に捧げ物の穀物を盛る器という意味を持っています。
一見して湖に近い感じですが、玉と器や肉という成り立ちで生まれた漢字です。
名は体を表すという言葉がありますが、珊瑚にもその言葉がぴったり当てはまりますね。
珊瑚はダイヤモンドやサファイアのような鉱物とは違って海の中で生まれます。
そのため日本や中国近海をはじめ、ギリシャやイタリアなどの西洋の海でも採取されます。
そして土中の成分が異なることで宝石にカラーバリエーションが現れるように、珊瑚も海域によってカラーバリエーションに違いがあることも有名です。
例えば日本のある海域では深みのある赤い珊瑚など、王道の赤といったような珊瑚が採取される傾向があります。
でも、海域によっては乳白色の珊瑚から桜色の珊瑚なども生まれるのです。
これが西洋だとコーラルピンクに近い珊瑚が採取されることが多く、日本で採取されるものとはまた違ったカラーが楽しめます。
ジュエリーにおいて珊瑚の価値を決めるひとつの指標にカラーの美しさがあります。
そのため珊瑚の購入を考えている方は一度このカラーバリエーションについて調べてみることをおすすめします。
ジュエリーやアクセサリーとして身につけられるといっても、珊瑚のお手入れはいくつかの注意点があります。
まず、天然の珊瑚は主に炭酸カルシウムでできています。
そのため変色・変質する可能性があるため下記の内容について気をつけましょう。
そして珊瑚は硬度:3.5 ~ 4と宝石類の中では硬度があまり高くありません。
そのため衝撃を与えないように気をつけることも大事なポイントです。
基本的にジュエリーやアクセサリーにとって衝撃や長時間の紫外線などはNGですが、その中でも珊瑚は特に注意が必要なのです。
パワーストーンショップなどで見かける珊瑚はお守りとしての宝石言葉をピックアップしているものが今でも多いようです。
また、その色から血液や生命を連想させることで女性にぴったりな宝石言葉もあります。
こういった宝石言葉があるからか、珊瑚のジュエリーを母から娘へと代々受け継ぐ方も少なくありません。
ちょっとデザインが好みでない場合や土台の金属に傷がついている場合でも、リフォームやリメイクで現在の自分にぴったりなジュエリーに生まれ変わらせることもできます。
3月の誕生石、結婚35周年の節目を祝う珊瑚婚式、そのほかにもお守りとしてのプレゼントなど珊瑚は様々なシチュエーションにぴったりの宝石です。
そこで珊瑚をあしらったジュエリーやアクセサリーの購入を考えている方のために珊瑚のカラーバリエーションについてご紹介します。
珊瑚というと赤やコーラルピンクのイメージを持つ方が多いですが、中には乳白色や象牙色のようなカラーがあります。
こういったカラーの珊瑚は「白珊瑚」として市場に流通しています。
中には本当に真っ白な珊瑚も存在しますが、滅多に市場に流通することがなく白珊瑚の中でも希少なカラーです。
中には染めて真っ白にしたアクセサリーなどもあるので、珊瑚を購入する際は染めか天然の色かもチェックすると良いでしょう。
アイボリーカラーの珊瑚をあしらったアクセサリーやジュエリーは四季を問わず、コーデに合わせることができるので女性にとって着まわしにもおすすめの一品です。
珊瑚のピンクには概ね2種類あり、その1つが薄桃色の珊瑚です。
珊瑚には色調が混じり合ってムラが出るものもありますが、そういったムラのない薄桃色の珊瑚は海外で「エンジェルスキン」と呼ばれるとても人気のカラーです。
もう1つの色は口紅やチークの色名としてもおなじみのコーラルピンクの珊瑚です。
おなじみというだけあって、この珊瑚は女性の肌を明るく見せてくれる鉄板カラーといっても良いでしょう。
中には珊瑚を彫って薔薇や桜の形に仕上げたものもあります。
珊瑚の色を活かしつつ、女性らしさを引き出すアイテムなので指輪やピアスにしても可愛いですね。
そして王道の赤い珊瑚ですが、その濃さは珊瑚によってかなりの幅があります。
実際に日本産の赤珊瑚と海外産の赤珊瑚では、同じ赤珊瑚といっても朱色と赤色くらいの幅があります。
さらにもっと赤を濃くした珊瑚もあるので、赤珊瑚といってもそれだけでグラデーションカラーが作れるほど存在しています。
例えば赤をコーデのワンポイントに使いたいのであれば、綺麗な赤珊瑚を1つあしらったジュエリーがおすすめです。
コーデになじませるのであれば前述でご紹介した白珊瑚やコーラルピンクの珊瑚をあしらったジュエリーにするか、コーラルピンク~赤のグラデーションカラーにしたネックレスなどもおもしろいアクセントになってくれます。
ちなみに赤い珊瑚の中には最高級品の「オックスブラッド」というものが存在します。
まさに雄牛の血という意味合いのごとく深紅の珊瑚です。
日本では「血赤珊瑚」という名前でも流通しているので、どれだけ赤が深いかが解る名前ですね。
ここまでご紹介した珊瑚はどちらかというと女性が身につけやすいカラーでしたが、血赤珊瑚に関しては男性も身につけやすいカラーです。
例えばネクタイピンであれば、衝撃に強くない珊瑚でも安心して身につけることができますね。
また、オックスブラッドレベルの珊瑚は最高品質というだけあり、ピアスのような小さなものでも存在感があります。
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