COLUMN
2020.09.10 更新
もしも魔法のように色が変わる宝石があるとしたら、誰もがその宝石を実際にその目で見たいと思うことでしょう。
今回は誰もが思わず見惚れてしまう美しい宝石、アレキサンドライトの魅力についてご紹介します。
目次
アレキサンドライトがカラーチェンジする姿は「昼のエメラルド、夜のルビー」と呼ばれるほどの美しさです。
なぜ、アレキサンドライトは魔法のように色が変わるのか、その理由や由来からまずはお話していきましょう。
アレキサンドライトが「昼のエメラルド、夜のルビー」と呼ばれている理由は、その言葉通り色が変わるといった特徴にあります。
自然光やロウソクの光、白熱光などそれぞれ波長の異なる光に当たることで色が変わって見えるのです。
そのため、エメラルドのグリーンの宝石がルビーのようなレッド、パープルがかった色合いなどへとカラーチェンジすることで知られています。
このカラーチェンジはアレキサンドライトが成長する過程で含まれるクロムという成分に左右されます。
そのため、クロムの含有量によってカラーチェンジの度合いも異なるので購入の際はどんな風にカラーチェンジするのかよく見ておくことは大切です。
はっきりとカラーチェンジするタイプやほんのりとカラーが混在しているタイプをはじめ、キャッツアイが浮かぶものなどいろいろなアレキサンドライトがあるのでコレクターもいるほどの宝石です。
ちなみにアレキサンドライトには「皇帝の宝石」というもうひとつの代名詞があります。
じつはアレキサンドライトは実際にロシアの皇帝に献上されたという名誉を持つ宝石なのです。
ロシアではじめて発見された際、その美しさは元よりカラーチェンジするという稀な性質からアレキサンドライトはとても希少価値の高い宝石として話題を集めました。
そして、当時の皇帝(のちのアレクサンドルⅡ世)の名前を元に「アレキサンドライト」と名付けられたというエピソードが伝えられています。
アレキサンドライトは前述のロシアをはじめ、ブラジルやミャンマー、マダガスカルやタンザニアといった宝石の名産地から産出されます。
産地はどちらかといえば多い方ですが、カラーチェンジの度合いや大きさ、インクルージョン(内包物)の状態など、総合的な品質においてロシア産のものは一見の価値があります。
「皇帝の宝石」と呼ばれているだけあり、アレキサンドライト宝石言葉も「高貴さ」「繁栄」といった王者の風格を思わせます。
そのほかでは「出発」「誕生」といった宝石言葉もあるので、新しい物事に挑戦したい方へのお守りジュエリーとしてもぴったりです。
また、アレキサンドライトは6月の誕生石でもあるので、そういった意味でも宝石言葉と合わせて誕生日プレゼントにもおすすめの宝石です。
アレキサンドライトは硬度:8.0~8.5と比較的丈夫な宝石です。
とくに割れやすい性質もないため、ジュエリーへの加工にも比較的向いています。
また、水分にも耐性があるので日頃のお手入れもしやすくはじめてジュエリーを持つ方にもおすすめしやすい宝石でもあります。
基本的なお手入れ方法としては、はずしたあとは柔らかい布で全体的にやさしく拭いてからしまうようにしましょう。
アレキサンドライトの醍醐味はなんといっても光の下で見るカラーチェンジです。
しかしながら、LED照明などなかには反応しにくい光源もあります。
そこでアレキサンドライトのカラーチェンジを最大限に楽しめるシチュエーションをご紹介しましょう。
まず、自然光(太陽光)の下で見た時のアレキサンドライトの一般的なベースカラーにはこのようなカラーがあります。
自然光の下で見る時のアレキサンドライトはシックな色合いをしているものが多く、男性の方でも身につけやすい色合いです。
時代の流れと共に室内で使用される照明はLEDが主流となっていますが、アレキサンドライトのカラーチェンジは白熱灯の方がはっきりと見ることができます。
白熱灯の下では下記のようなカラーチェンジが一般的です。
もし、はっきりとアレキサンドライトのカラーチェンジを見ることができたのなら、白熱灯を使用している可能性が高いでしょう。
ちなみにアレキサンドライトはロウソクの灯りでもカラーチェンジします。
テーブルにロウソクを置いているおしゃれなレストランやアロマキャンドルの灯りの下ではこのようなカラーを見ることができるでしょう。
屋外と室内とでこんなにも色が変わるアレキサンドライトの魅力、ぜひその目で確かめてみてくださいね。
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