COLUMN
2020.07.30 更新
この季節に欠かせない日焼け止めも皮脂や汗と同じく、ジュエリーにとってはNG成分の1つです。
でも、今や屋内でも日焼け止めが必要と言われる時代でもあります。
そこで今回は日焼け止めの重要性と日焼け止めを塗った日のジュエリーのお手入れについてご紹介します。
ジュエリーのことを考えれば日焼け止めは塗らないでいたい気持ちもあるかと思います。
実際、屋内にいるので日焼け止めは塗らないという方や日傘だけで十分と考える方もいることでしょう。
しかし思っている以上に日焼け止めは紫外線対策に欠かせないアイテムなのです。
曇りの日でも紫外線は降り注いでいるという説を聞いたことはありませんか?
そういった紫外線(UVA)は雲だけでなく、ガラスも通過しているので例え屋内であってもシミや老化の原因になってしまうのです。
ちなみにこのUVAですが4月頃から夏場にかけてピークを迎えます。
夏といわずに春を迎える前には紫外線対策をはじめておくのが理想ですね。
今まで「屋内にいるから日焼け止めは気にせずジュエリーを身につけていられる」と思っていた方は、本当に自分が紫外線の影響を受けないのかこの機会にチェックしてみてくださいね。
なかには「外出の際は日傘を使うので日焼け止めは塗らない」という方もいます。
でも、日傘だけでは紫外線を100%防げるとは限らないのです。
日傘は真上から降り注ぐ紫外線をガードできても、アスファルトに反射した紫外線までは防げないと言われています。
ジュエリーのためにも日焼け止めは使わずにおきたいものですが、紫外線対策としては日焼け止めと日傘を併用するほうがおすすめです。
ちなみに「飲む日焼け止めで紫外線対策をしているので日焼け止めは塗らない」という方もいるようですが、それだけでは紫外線対策として不十分なケースもあります。
飲む日焼け止めによっては塗るタイプの日焼け止めとの併用を推奨されている種類もあり、それらはサプリメント(健康の補助)として販売されているためです。
このように紫外線対策に塗る日焼け止めを使っていくうええ、ジュエリーのお手入れも日焼け止めをしっかり落とすことを考えないといけないのです。
ジュエリーを身につける場合、日焼け止めはお湯や石鹸で落とせるタイプがおすすめです。
その理由と併せて、日焼け止めを使ったあとのジュエリーのお手入れ方法についてアイテムごとに紹介します。
まず、シルバーをはじめゴールドやプラチナにとって油分はNGであるため、日焼け止めを落とすためのクレンジング類は薄めたとしてもジュエリーのお手入れで使うことができません。
でも、お湯や石鹸で落とせるタイプの日焼け止めなら、中性洗剤をぬるま湯で薄めた液を使って落とすことができます。
指輪のお手入れでは内側、外側とこの薄め液にひたした柔らかい布で満遍(まんべん)なく拭いてあげましょう。
次に水拭きをして薄め液の成分を拭き取り、最後は水分が残らないよう乾拭きをすれば完璧です。
ショートカットの方や髪をアップスタイルにする方を中心に耳までしっかり日焼け止めを塗るという方もいるかと思います。
前述で紹介した中性洗剤の薄め液はピアスやイヤリングのお手入れでももちろん使えます。
お手入れの順番も同じなので、日焼け止めが残りやすいキャッチなど細かいところまでしっかり拭いてあげましょう。
ただし天然石によっては水分がNGなものもあります。
天然石をあしらっているピアスやイヤリングの場合は水拭きのお手入れができそうか、必ず身につける前に確認しておきましょう。
バングルの場合も同じ手順のお手入れで問題ありませんが、チェーンタイプのブレスレットではチェーンに圧力をかけないように気をつけなければいけません。
柔らかい布では入りきれないチェーンの隙間には柔らかい筆やチークブラシなどを使ってやさしく洗ってあげましょう。
また、水拭きが難しい場合は弱めのシャワーなどで流してあげても大丈夫です。
チェーンの隙間は水分が残りやすいので乾拭きした後は必ずチェックしてあげてくださいね。
紫外線はシワ以外にもたるみの原因になると言われているだけに、首から鎖骨周りは日焼け止めをしっかり塗りたい部位です。
そのためネックレスやペンダントは全体的に日焼け止めが付きやすいとも言えます。
留め具やチェーン以外にもトップ(モチーフ)の裏側に日焼け止めが残りやすいので、中性洗剤の薄め液でしっかり日焼け止めを落としましょう。
また、チェーンやデザインの細かいトップは水分も残ってしまいやすいので、ドライヤーの冷風で水分を飛ばしてあげると乾拭きが楽になります。
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