COLUMN
2020.02.14 更新
バロックパールに魅せられる女性が急増していることをご存知でしょうか?
バロックならではの唯一無二の形の美しさ、そしてラウンドの真珠にも引けを取らない照り。
今回はハイブランドも注目しているバロックパールの数々の魅力についてご紹介します。
ポルトガル語で「歪んでいる」ことを意味する「Baroque」が由来となっているように、バロックパールとは決まった形をもっていない真珠の総称です。
このような由来を持つバロックパールが何故お洒落な女性に注目されているのでしょう。
バロックパールも一般的なラウンド(丸玉)のパールも貝の中で長い年月をかけて育つ点は同じです。
ただ、真珠の層が重なっていく過程で形が球体になるものもあれば、バロックパールのように独特な形に育つものもあります。
ご存知のように真珠は完璧な球体に近ければ近いほど価値があるとされています。
ですが、時代の移り変わりと共にバロックならではの唯一無二の形にジュエリーデザイナーは注目するようになりました。
実際に現在ではプラダなど様々なハイブランドでもバロックパールのジュエリーを取り扱っています。
バロックパールはいまやお洒落な女性が注目するジュエリーの一角を担っているアイテムなのです。
バロックパールがこうやって注目されるようになったもうひとつの理由は、市場への流通量が拡大されたことも大きいようです。
元々、真珠の世界ではオーストラリア産の白蝶貝真珠や日本産のあこや真珠が品質も良く、流通量の関係から一般的には高価な真珠として知られています。
しかし現在では淡水真珠も技術の向上により、白蝶貝真珠やあこや真珠にも引けを取らない美しい真珠が採れるようになってきました。
それに比例して淡水真珠のバロックパールも流通量が増え始め、ジュエリーショップや展覧会などでバロックパールのジュエリーが並ぶ機会も増えました。
今やバロックパールもジュエリーには欠かせないアイテムとしての地位を確立しています。
どんなバロックパールを選ぶべきか、という質問ですがその答えは「貴方が一目惚れしたバロックパールこそが正解」だと思うのです。
でも、それだけではイメージがむずかしいという方のためにちょっとしたヒントをご紹介します。
真珠が持つ独特の輝きは「照り(てり)」と呼ばれます。
この照りの美しさは真珠の評価を決める指標のひとつとされています。
照りが弱いものと強いものではまったくと言っていいほど見栄えが違うので、同じような照りに見えても比較してみることが大切です。
可能であれば太陽の光の下と室内の光の下、それぞれで比較することをおすすめします。
また、バロックパールは形、表面の質感で照りの見え方にもそれぞれ個性があります。
360度いろんな角度から眺めてみて、ときめく照りをもっているバロックパールを選びましょう。
真珠は自然の恵みであるがゆえにどうしても傷ができてしまったりすることがあります。
逆に全く傷がない真珠を探すよりも、傷が目立たないor少ない真珠を選ぶと考えた方が良いかもしれません。
そのため照りをチェックする際はこういった傷がないかもチェックすることをおすすめします。
また、チェックする際ですが近距離でじっくり見るよりも、実際に身につけた時にその傷が目立つかどうかの距離感で見てみましょう。
実際に身につけている時にそんなに近距離でじっくり見られる機会はそうないはずです。
一粒一粒をじっくり見比べたいところですが、特にネックレスなどたくさんのバロックパールを使う場合などは実際に身につけた時にどう見えるかも重要なポイントです。
一つ一つが個性的だからこそ同じデザインであっても、バロックパールのジュエリーは違って見えるものです。
だからこそピアスやネックレス、指輪といくつも持ちたくなってしまう、そんなバロックパールのジュエリーについてご紹介します。
たとえば雫のような形をしているバロックパールならば、その名のとおりに真珠の雫を耳に飾ることができるジュエリーです。
とろりとした形に優しい色味を持つバロックパールは一粒使いのジュエリーとしても活躍します。
また、小さめのバロックパールをいくつも合わせたデザインのピアスやイヤリングも素敵なアイテムがたくさんあります。
小さな花のようにも見える可憐なデザインもあれば、カジュアルな雰囲気にも合わせやすいデザインなどおすすめのデザインが豊富にあります。
ラウンドにはない魅力を持っていること、それはバロックパールの持つ魅力のひとつと言って良いでしょう。
パールのネックレスといえば冠婚葬祭に使われるラウンドのイメージがありますよね。
バロックパールのネックレスはどちらかというとカジュアルなシーンで用いられます。
バロックパールは一粒一粒のサイズが大きいものもあるので、ラウンドのネックレスでは出し難いボリューム感を出すこともできます。
そのためロングタイプのデザインを選び、二連にして身につけるコーデもおすすめです。
また、大小さまざまなバロックパールを組み合わせたネックレスも遊び心があります。
パールのネックレスはいろいろなコーデに取り入れやすいので、バロックパールのネックレスも一つは持っておきたいマストアイテムですね。
バロックパールはその形から鳥や犬などの動物、洋梨などの果物といったようにありのままの形を活かしたデザインが人気のジュエリーです。
そのため一点物も多く、なかでもブローチはその代表と言っても良いかもしれません。
服につけることはもちろん、ストールや帽子などの小物などにつけたりと使いやすいアイテムなので、ブローチはプレゼントとしてもおすすめです。
一点物や個性的なデザインが好きな方にとってバロックパールをあしらったブローチはきっと満足させてくれる出会いに繋がることでしょう。
普通なら真珠の指輪はひとつ持っていれば十分だと感じる方が多いなか、形に決まりのないバロックパールの指輪はいくつも持ちたくなる魅力を持っています。
同じ真珠であることに違いはないのにバロックパールだけが持つ形や色、照りの違い。
比べれば比べるほどいろんなバロックパールがあることに気づきます。
特に指輪はバロックパールを一粒だけあしらったデザインが多いのでその違いがより解ることでしょう。
真珠は現代においても女性が一つは持っておきたいとされる定番の宝石です。
そのなかで、個性を失うことなく輝くバロックパールは現代の女性の象徴なのかもしれません。
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