COLUMN
2019.11.28 更新
その昔、平安時代の女性は十二単をまとう際に襲着(かさねぎ)の組み合わせで季節感や個性を表現していたそうです。
現代でいうならば、私たちは指輪の重ねづけで自由に個性やセンスを表現しているように感じます。
今回は手持ちの指輪でさっそく試してみたくなる重ねづけのテクニックについてご紹介します。
目次
重ねづけのポイントは2つ。
「統一感を出す」or「あえて統一感を崩す」です。
たとえば指輪の太さを揃えるだけでも統一感のある重ねづけになります。
このときシンプルなデザインであればなおのこと統一された印象を感じるものです。
逆にオーソドックスな太さのリングと細めのリングで組み合わせると、アクセントが出てこなれた印象の重ねづけが完成します。
重ねづけって実は初めての方でもジュエリーセンスがとてもよく見える魔法のテクニックなのです。
おしゃれな女性はカラーコーディネートだけでなく素材や質感の違いをチェックしてコーデを考える方も少なくありません。
それと同じようにリングの太さだけでなくテクスチャーやカラーで印象を変える重ねづけもセンスの見せ所です。
例えばマットなテクスチャーとぴかぴかのテクスチャーを組み合わせてみたり、ゴールドとピンクゴールドというように色の組み合わせを楽しんだり…
よくあるようなデザインのリングであっても、質感や色の違うもので重ねづけすることで貴方だけのオリジナルリングが完成します。
重ねづけを好む方の多くは指輪全体に宝石をあしらったエタニティリングやパヴェリングとシンプルなアクセサリーの組み合わせで指先を彩ります。
シンプルなアクセサリーを合わせることで、いつものジュエリーをさらに美しく主役として見せてくれるテクニックですね。
ちなみに一粒石をあしらった指輪とシンプルなデザインの指輪での重ねづけですが、デザイン次第では指輪と指輪の間に隙間が出来てしまいます。
その隙間が美しく見えるものであればよいのですが、そうでないと感じた場合は手を横から見たとき指輪同士が「Vの字」になるようにつけるとほどよい隙間が作れるのでおすすめです。
一粒石をあしらった指輪ならほかにもいろいろと重ねづけのテクニックに使えます。
たとえば一粒石をあしらった指輪同士の真ん中にシンプルなリングを挟んだ重ねづけなら、シンプルなリングがちょうどいいアクセントにもなってくれます。
そのほかにも似た色の一粒石をあしらった指輪同士で重ねづけすることで一本だけでは出せないボリューム感を出すことだってできます。
贅沢に一粒石をあしらった指輪を3本重ねてグラデーション風にしてみるのも素敵ですね。
冒頭に戻りますが平安時代の襲着(かさねぎ)の組み合わせは作法や約束事がとても厳しく、絶対にそれら守らなければいけないという風潮があったそうです。
同じように会社のルールなどでオンタイムにはシンプルなリングを1つだけ…という女性ってまだまだ多いと思うのです。
だけど現代の重ねづけは貴方の個性やセンスを自由に表現するためのもの。
今回紹介したテクニックをアレンジして、貴方の手元を自由に彩ってみてくださいね。
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