COLUMN
2018.11.27 更新
古くから愛されてきた宝石には数々のエピソードがあります。
もちろん、世界四大宝石のひとつでもあるエメラルドも素敵なエピソードを持っています。
今回はエメラルドの色が生まれる秘密から、お手入れの方法などをお届けします。
目次
「絵の具を2色混ぜてエメラルドグリーンを作ってください」と言われたとき、皆さんは何色を混ぜ合わせますか?
なんとなく緑系と青系を混ぜるイメージを持つ方が多いかと思いますが、実際に試すと黄緑と水色を混ぜることで綺麗なエメラルドグリーンが出来上がります。
実は綺麗なエメラルドが生まれるのには「黄緑」と「水色」が鍵となるのです。
元々エメラルドは色を持たない透明な結晶から始まり、鉄分(バナジウムやクロム)を含むことで、黄緑~緑の色味を帯びてきます。
また、この時に含む鉄分の割合によっては、エメラルドの原石は緑ではなく「水色の宝石=アクアマリン」になることもあります。
このように自然においても黄緑~緑と水色の2色が混ざり合うことで、私達の知る美しいエメラルドが生まれるのです。
和名:翠玉(すいぎょく)・緑玉(りょくぎょく)
エメラルドの産地は主にコロンビア、ザンビア、ジンバブエと言われています。
このほかにブラジルなどでも産出されますが、有名なのはやはりコロンビア産のものです。
ジュエリーショップなどでも、コロンビア産のエメラルドはクオリティも高いことからおすすめされることが多いです。
エメラルドは古くから男女問わずに愛されてきた宝石です。
例えば世界三大美女として名高いクレオパトラがエメラルドの鉱山を持っていたのも有名なエピソードでしょう。
ジュエリーやアクセサリーとしてエメラルドを扱う現代では考えられませんが、エメラルドの粉末は彼女にとってアイシャドウの代わりだったという説もあります。
そして、古代ローマの皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスは「エメラルドは人に褒められなくても、その価値を失わない」と評しました。
その言葉通り、現代においてもエメラルドは世界四大宝石のひとつとして輝いています。
これからも数百年、数千年とエメラルドはその価値を失わずにいる未来が想像できますね。
エジプト時代、エメラルドは視力を回復させる力があると信じられていたそうです。
「緑」のもつ心理効果においても鎮静作用、目を休ませるといった効果があるので、現代でもエメラルドが持つパワーストーン効果として紹介しているアクセサリーショップも多いと思います。
そのほかでは、愛情の象徴や幸せな結婚といった意味もあるのだそうです。
確かにエメラルドといえば、結婚55周年目の節目に迎えるエメラルド婚式が有名ですね。
現代にいたるまでの長い間、エメラルドは数多くの夫婦の絆を祝福してきた宝石でもあるのです。
エメラルドは硬度:7.5~8と、丈夫な宝石だと言われていますが管理には注意が必要です。
ジュエリーやアクセサリーに加工できる丈夫さがありますが、衝撃を受けると亀裂が入る性質も持ち合わせているのです。
また、エメラルドの多くは加工の際にオイル処理をされているため水気にも注意が必要です。
だからといって乾燥しすぎる場所での保管もあまり良くはありません。
そして、紫外線に長時間あたることでエメラルドは変色する可能性があるので、色の濃いエメラルドをお持ちの方は特に注意しましょう。
そのためエメラルドをお持ちの方はこの3点については必ず知っておく必要があります。
エメラルドの定番のカットのひとつに、欠けにくくなるように角を少し落として八角形にする「エメラルドカット」というものがあります。
シンプルながらも原石の美しさを引き出すカットなので、現代ではエメラルド以外の宝石でもエメラルドカットを施す原石が数多くあります。
例えば、ヴィンテージ感のあるリングやネックレスが好きな方には、このエメラルドカットを施したエメラルドのジュエリーやアクセサリーがおすすめです。
ブリリアントカットにはハート型やラウンド型のものなど種類が様々あります。
例えばハート型を組み合わせて、エメラルドのグリーンを活かしクローバーを模したジュエリーなどいろんなデザインが楽しめるのもブリリアントカットならではです。
一粒だけでもジュエリーやアクセサリーの主役になれますし、ダイヤなど他の宝石と組み合わせることで豪華なデザインにすることも可能です。
もし、エメラルドのジュエリーやアクセサリーをプレゼントしたいと考えている場合は、丸いラウンドや楕円型のオーバルといったコーデに合わせやすいものがおすすめです。
また、カジュアルなデザインが好きな方は、ぷるんとした雫のようなカボションカットを施したエメラルドのジュエリーやアクセサリーがおすすめです。
カボションカットを施したエメラルドには、キャッツアイが浮かぶものや放射線状のラインが浮かぶ「トラピッチェエメラルド」など、一際目を引くものが多いのも特徴のひとつです。
このように同じエメラルドでもカットの仕方で、印象はがらりと変わります。
たくさんのエメラルドを見て、そして直に触れて、あなたのお気に入りのエメラルドを見つけてみてくださいね。
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